ホットフラッシュ仮面の日記

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寝る前に枕元に水差しを

血圧が高い状態がつづくと、脳梗塞脳出血の危険が高まりますが、それは次のような理由によります。


血圧は、血管が広がれば血流がよくなって低くなり、血管がギュッと収縮すれば高くなります。この血管の拡張と収縮を支配しているのが自律神経です。


自律神経には主に昼間働く交感神経と夜に働く副交感神経があります。交感神経が緊張すると血管は収縮、その緊張がゆるむと血管は拡張するため、昼は盛んに血圧が上下します。


夜、ぐっすり眠っている間は、副交感神経の働きが優位となっているため、総じて血圧は低く安定しています。


それならば夜は安心かというとそうではありません。睡眠中、私たちの体からは、汗や呼吸で水分が失われ続けています。その水分量は、およそ1リットル。当然、血液中の水分も減り、通常よりもドロドロと粘った状態になり、流れにくくなっているのです。
脳の血管が破れて起こる脳出血や、血管が詰まって起こる脳梗塞の発作。

 

これらが明け方に多発するのはこのためです。こうした事故を防ぐには、水分の補給が欠かせません。体内に呼吸された水分は、血液中に入り、血液の粘度を下げてくれるからです。


寝る前に、枕元に水差しを常備しましょう。水分補給のタイミングは、執心直前と、夜中にのどの渇きを覚えたとき。コップ1杯の水を飲むようにしましょう。


ただ、水を飲むと夜中にトイレに起きてしまうという人には、この方法は抵抗があるでしょう。特に冬場は、あたたかい布団を出て寒いトイレに立つときに、血圧が急激に上がる危険があります。


そういうかたは、執心前の水分補給を控え、その分、日中から夕食時まで、水分をこまめにとってみてください。


さて、朝は就寝時の水分補給をしましょう。のどが渇いたという感覚はなくても、体の中から水分は失われているのです。


暑い夏場ならなおのこと、汗をかく量もふえますから、補給する水分の量を増やします。尿の色が濃くなったら要注意だと思ってください。


汗とともに、体内のナトリウムやカリウムも体から出ていきます。とくに血圧を下げるために、ナトリウムを排出させようと、利尿薬(降圧薬)を服用している方は注意が必要です。というのも、カリウムはナトリウムと結合して体外に排出される性質があるためです。


筋肉の細胞内に存在するカリウムは、収縮運動に関係しています。そのため不足すると筋肉がうまく働きません。これが心臓でおこれば、心筋梗塞の引き金となります。


水分を補給するときには、カリウム豊富な野菜や果物ジュースを飲むと、同時にビタミンもとれておすすめです。